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【Bリーグ】長崎ヴェルカは史上最速・創設5年でファイナル進出 5年連続ファイナリスト琉球にどう戦いを挑むのか (2ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka

【琉球に備わっている勝者の文化】

 しかし、そうした数字に示されるものより、最後に勝敗を決するのは「どれだけ勝負強いか」になってくるのではないか。

 Bリーグ開始以来、琉球は1度もプレーオフ進出を逸していない。Bリーグ以前のbjリーグでも優勝を経験しており、当時から「チームとして勝利する」文化を連綿と根づかせてきた。5年連続でのファイナル進出は、それが成就したひとつの証(あかし)だ。

 英語の表現で「キラーインスティンクト(Killer Instinct)」というものがある。直訳では「闘争本能」や「負けん気」、少しの意訳が入れば「狡猾さ」、おどろおどろしい訳ならば「相手の息の根を止める気概」とも表現できる。厳しいプロスポーツの世界ではしばしば目にし、耳にするフレーズだ。

 琉球には、このキラーインスティンクトが備わっている。プレーオフという大舞台で、選手たちは過度に緊張することがなく、高揚しすぎるきらいもない。目の前のプレーを淡々と、しかし高いレベル・強度でこなしていく。そのことが彼らに安定感をもたらし、対峙する相手にとっては体のこわばりを誘う怖さがある。

 CSのクォーターファイナルで、琉球はアウェーの地ながら難敵・シーホース三河に2連勝してストレートで勝負を決めた。桶谷大ヘッドコーチ(HC)は「冷徹にならないと相手を倒せない。自分が興奮している状態で相手を倒しにいってもやられる」と、そういった精神状態で戦うことの重要さを説いた。

 続くセミファイナルの相手は、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ。外国籍エースのC/PFスコット・エサトンを故障で欠きながら、クォーターファイナルで前回王者の宇都宮ブレックスに2連勝して倒す番狂わせを演じた相手だ。

※ポジションの略称=PG(ポイントガード)、SG(シューティングガード)、SF(スモールフォワード)、PF(パワーフォワード)、C(センター)。

 沖縄サントリーアリーナの熱心な声援によって強さをより発揮する琉球にとって、ホームで戦えるセミファイナルは優位性の高い状況だった。にもかかわらず、琉球の戦いに抜かりはなかった。彼らには油断を許さない文化が染みついている。

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