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八村塁が心掛けた「自分の役割を受け入れようと努力してきた」姿勢 レイカーズ在籍4年で成長を遂げた背景とは? (3ページ目)

  • 山脇明子●取材・文 text by Akiko Yamawaki

【自身の役割を受け入れることで成長】

 リーグを代表する長身万能型選手のルカ・ドンチッチとオースティン・リーブスという超攻撃型のガードにレブロンの3人が軸となるレイカーズで、コンスタントにパスをもらうことは難しい。なかなかパスが回ってこない試合も珍しくない。しかし、その状況は、ドンチッチがトレードで加入する以前、デイビスがいた時と大きく変わるわけではない。

 八村は言う。

「自分の役割を受け入れようと努力してきた。僕はボールハンドラーではないから、3ポイントで貢献できるように練習した。そして余計なことをせずにシュートを沈めて、その瞬間を楽しむんだ」

「時にはボールが回ってこないこともあるけれど、常に準備しておくことだ。メンタル面でもそういう瞬間に備えておかなければならない。たとえボールがずっと来なくても、耐えてその瞬間のために準備する」

 ボールが来たその時に全集中力を注ぐ。八村のその心構えは、ドンチッチを故障で欠き、リーブスがプレーオフの西カンファレンス1回戦の第4戦まで欠場したレイカーズの、大きなあと押しとなった。それでいて、八村は、自らの3ポイント力を評価されるたびに、レブロン、ドンチッチ、そしてリーブスがディフェンダーを引きつけてくれることを理由に挙げ、感謝した。

 シーズンが深まるにつれて、闘志あふれるディフェンスも目立つようになったが、それもロールプレーヤーとしての自らの役割と研鑽を積んだ証だ。

 レディックHCは、「塁は(シューティングのほかに)フィニッシュ、意思決定、決断力、クローズアウト、すべての分野で進歩した。守備面でも、私たちの戦術を理解するという点で、彼にとってさらなる1年の成長があった」と、ロールプレーヤーに徹しながら、細かな面まで成長した7年目を評価した。

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