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レイカーズ八村塁が自身の存在価値を高めた2025-26シーズン NBAプレーオフ史上成功率トップでも「3ポイントが好きではない」という理由 (3ページ目)

  • 山脇明子●取材・文 text by Akiko Yamawaki

【「だから『頑張れ。うまくいくから』と」】

 レイカーズに加わったその日から、八村の能力や伸びしろを信じ、最高の八村を引き出そうとしたハンディACは、八村についてそう語っていた。

 八村は、レイカーズへの移籍当初はスターターを務めたが、チームがその後さらなるトレードを行なったことでベンチからのスタートとなった。新たなチームメイトにアジャストもしなければならず、苦しんでいた。そんななか、ハンディACが常に寄り添ってくれたことは大きかった。

「塁に言ったんだ。『私たちも君の毎日の練習に一貫性を持たせるし、日々、着実にアプローチできるようにする。だから頑張れ。うまくいくから』と」

 ハンディACは、プレーオフに近づく頃に焦点を当てて、八村にプロセスを踏ませた。その結果、八村はレギュラーシーズン最後の5試合で、控え出場ながら1試合平均12.8得点、6.2リバウンドと活躍した。プレーオフ、西カンファレンス1回戦の対メンフィス・グリズリーズでは、第1戦で6本中5本の3ポイントシュートを成功させて29得点、第2戦でも20得点、第3戦は16得点。同3試合で常に5本以上のリバウンドを奪う活躍を見せた。

 また、4連敗を喫して敗退したものの、西カンファレンス決勝のデンバー・ナゲッツ戦では4試合すべてで2ケタ得点を挙げ、1試合平均15.3点を記録した。守備では過去2年間(当時)のNBA最優秀選手で身長211cmのニコラ・ヨキッチに体当たりでマークするなど、ウィザーズにいた時には想像もつかなかったような、貴重な経験をした。

「(レイカーズに移籍して)こういう、違う機会があったからこそ、今まで持っていたものを大きい舞台で出せた。僕のバスケ人生でも、このプレーオフはすごく大きかったと思うので、これを絶対に忘れず次につなげたい」

 移籍1年目のプレーオフ後、こう語った八村に悲壮感はなかった。むしろ、これからの自らのキャリアにワクワクしている様子さえうかがえた。

 ウィザーズで停滞していた八村のバスケットボールキャリアが、上向きに動き出した。

後編につづく:八村塁が心掛けた「自分の役割を受け入れようと努力してきた」姿勢

著者プロフィール

  • 山脇明子

    山脇明子 (やまわき・あきこ)

    大阪府出身。ロサンゼルス在住。同志社女子大在学時に同志社大野球部マネージャーと関西学生野球連盟委員を兼任。卒業後はフリーアナウンサーとしてABCラジオ『甲子園ハイライト』メインキャスター、サッカーのレポーターなどを務める。渡米後は、フリーランスライターとしてNBA、メジャーリーグ、アメリカ学生スポーツを中心に取材。

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