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レイカーズ八村塁が自身の存在価値を高めた2025-26シーズン NBAプレーオフ史上成功率トップでも「3ポイントが好きではない」という理由 (2ページ目)

  • 山脇明子●取材・文 text by Akiko Yamawaki

【八村の適性を見抜いたハンディACの眼力】

「3ポイントは好きではない」という発言には驚いた。

 八村はレイカーズでフルシーズンプレーしたこの3シーズン、3ポイント成功率41%以上を維持しており、今シーズンのプレーオフでは58本の3ポイントシュートを試投し、33本の成功とその成功率は56.9%。プレーオフでの自己通算3ポイント成功率は51.6%(157中81成功)と、5月15日時点でNBA史上最高を維持しており、大舞台にいかに強いかを示している。八村のシュート力がチームの機能を向上させることで、同プレーオフの10試合すべてに先発出場し、チーム最長の1試合平均38.6分プレー、17.5得点、4リバウンドも挙げていた。

 それほどの実力があるのに、八村は「好きではない」と言ったのだ。

 ウィザーズ所属時にこんなことがあった。チームのボーリング大会に出席した八村は、あまりボーリングをしたことがなかったようで、最初はぎこちなかった。ところが、3回目、4回目になるとあっという間にコツをつかみ、ストライクを重ねた。小学校の時は野球、中学の時にバスケットを始めてすぐにうまくなったことを考えると、八村の運動神経は並大抵のものではないようだ。

 そうした一面もまた、ハンディACが八村の可能性を見出す背景にあったのだろう。

 レイカーズの前指揮官だったダービン・ハムによると、レブロン・ジェームズやカイリー・アービング(マーベリックス)、ケビン・デュラント(ヒューストン・ロケッツ)、かつてはコービー・ブライアントなど多くの名選手から慕われているハンディは、レイカーズが八村をトレードで獲得すると、「私が塁の面倒を見る」と自ら申し出たという。そして、トレードが発表された翌日、八村が初めてレイカーズのメンバーとしてホームアリーナにやって来た時、その日のロサンゼルス・クリッパーズ戦には出場しなかったものの、練習着に着替えてさっそくハンディと練習を行なった。

「塁はすばらしい精神を持った、信じられないほどの若者のひとり。才能にあふれた若手選手で、とても強い。多くの人は彼のスキルセットを理解していない。彼はいいシューターであり、とてもいいディフェンダーだ。ミッドレンジで優れていて、リムでも得点できる。(八村が持つスキルは)すべてにおいてフィットする」

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