河村勇輝が観客の熱気を味方にする理由 苦しい時に一番輝くチームプレーヤー (3ページ目)
「チームとしてよくなっていると思います。自分は今日7本打って、今シーズンは10本以下の試合が多いですが、チームが勝つことが何よりで、自分は(パスを)散らして、周りにクリエイトする力がある選手もいますし、ビッグショットを決めた選手もいて、ひとりひとりの闘争心が乗ってきました。今シーズンは優勝を目標に掲げ、その可能性が残っているので、大型連勝できるように......」
"河村"という名の希望がBリーグだけでなく、日本バスケットボールを明るく照らしている。「うまい」「かっこいい」という枠では収まらない。逆境でこそ、意表を突くスペクタクルなプレーを連発し、勝利を呼び込む。その輝きは本物だ。
3月20日、横浜はホームで富山グラウジーズと対戦する。
著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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