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5人制でも「山本麻衣」から「マイ・ヤマモト」へ......女子バスケ、パリ五輪出場の立役者が目指すさらなる高み (3ページ目)

  • 三上 太●text by Mikami Futoshi

【パリ五輪、そしてWNBA】

世界の舞台でさらなる飛躍を誓う 写真提供/トヨタ自動車世界の舞台でさらなる飛躍を誓う 写真提供/トヨタ自動車この記事に関連する写真を見る――今後のキャリアについては、ご自身ではどう考えていますか?

「やはり海外に......WNBAに挑戦したい気持ちはあります。チャンスがあれば、行きたいですし、そのチャンスをもらえるように、しっかり日本代表に選ばれて、国際大会で結果をしっかり残していきたいなと思っています」

――3x3のときにもありましたが、今回のOQTでも、それを終えたあたりから、SNSを中心に「マイ・ヤマモト」と言われるようになりました。そう呼ばれる感想は?

「結構うれしいですね。3x3の中では『マイ・ヤマモト~』って言ってくれる人も結構いるんですけど、それが5人制でも言ってくれるようになって、素直にうれしく思います」

――山本選手にとって、アメリカも含めて世界の舞台は「挑戦する」という感覚よりも、「勝ちに行く」、あるいは相手が強豪国であっても「倒すべき相手」と、本心からそう思える感覚でプレーをされているのですか?

「そうですね、確かに世界の強豪国は強いし、うまいけど、自分たちにもできるところはあると思っています。5人制ではまだアメリカと対戦したことがなくて、たぶん本当に強くてうまいと思うんですけど、でもやってみないとわからないと思うところはあります」

――たとえアメリカでも、10回やったら1~2回は勝てるんじゃないかと。

「そうですね、どこかしらで勝てる要素はあると思っています」

――もちろんアメリカ以外の国も強いし、オリンピックはワールドカップよりも参加国が絞られます(組分けは3月19日に発表予定)。

「どの組に入っても『死のグループ』になると思うのですが(笑)、そこも楽しみですね」

【Profile】山本麻衣(やまもと・まい)/1999年10月23日生まれ 広島県出身 愛知県に移り住み、昭和ミニバス、藤浪中学、桜花学園でそれぞれ日本一を経験。高校卒業後、トヨタ自動車アンテロープスへ入社。東京2020オリンピックは3x3女子日本代表として出場し、ベスト8。それ以降は5人制の日本代表に選出されるようになり、中心選手としてプレーしている。精度の高い3ポイントシュートと、海外選手にも当たり負けしないフィジカルの強さが持ち味。また、ここという場面で決めきる勝負強さも光る。オフの日は愛犬モナと遊ぶことが多い。

著者プロフィール

  • 三上 太

    三上 太 (みかみ・ふとし)

    1973年生まれ、山口県出身。2004年からバスケットボールを中心に取材・執筆をする187センチの大型スポーツライター。著書に「高校バスケは頭脳が9割」(東邦出版)、共著に「子どもがバスケを始めたら読む本」、「必勝不敗 能代工バスケットボール部の軌跡1960-2021」(いずれもベースボール・マガジン社)があり、構成として「走らんか! 福岡第一高校・男子バスケットボール部の流儀」(竹書房)がある。

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