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渡邊雄太のように日本バスケ界の至宝となるか 金近廉(20歳)と川島悠翔(18歳)の成長がすごい (4ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka

【アジアカップ予選は成長を見せつける絶好の舞台】

「将来、NCAAでプレーしたいと思っているんですけど、3Pはそういったところでプレーするにしても本当に大事ですし、自分の身長や体格が世界的に通用するかと言われたら、まだまだと思う。渡邊雄太(メンフィス・グリズリーズ)さんのように3Pは絶対に必要ですから、それができれば世界が広がると感じているので、もっと熱心に練習に取り組みたいなと思っています」(川島)

 かつては渡邊も、たとえば高校生にして日本代表候補になった頃は多くの記者に取材で囲まれ、質問を答えるのに苦戦する姿があった。

 そんな彼も、今や雄弁さとリーダーシップが魅力の選手となり、日本代表チームでも周りを牽引し、その人間力でNBAでプレーし続ける存在になった。

 渡邊をベンチマークにする──というのもおかしな話かもしれないが、金近・川島といった若く才能の豊かな若者を見ていると、やがて渡邊のように世界で戦えるプレーヤーになっていくのではないかという期待が膨らむ。

 今回のアジアカップ予選は、パリオリンピック出場を望む金近と川島にとって、自分たちの力量と成長を見せつけなければならない試合となる。

著者プロフィール

  • 永塚和志

    永塚和志 (ながつか・かずし)

    スポーツライター。前英字紙ジャパンタイムズスポーツ記者。Bリーグ、男女日本代表を主にカバーし、2006年世界選手権、2019W杯等国際大会、また米NCAAトーナメントも取材。他競技ではWBCやNFLスーパーボウル等の国際大会の取材経験もある。著書に「''近代フットボールの父'' チャック・ミルズが紡いだ糸」(ベースボール・マガジン社)があり、東京五輪で日本女子バスケ代表を銀メダルに導いたトム・ホーバスHC著「ウイニングメンタリティー コーチングとは信じること」、川崎ブレイブサンダース・篠山竜青選手 著「日々、努力。」(ともにベースボール・マガジン社)等の取材構成にも関わっている。

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