「小さいのでバスケを辞めました」のSNSのメッセージに女子バスケ・町田瑠唯が伝えたいこと (3ページ目)

  • 池田鉄平●取材・文 text by Ikeda Teppei
  • 柳岡創平●撮影 photo by Yanaoka Sohei

WNBA経験で気づいた日本の強み

ーーパリ五輪で東京大会以上の結果を出すためにどんなことが必要だと考えていますか?

 パリ五輪の代表に関しては、もちろんチャンスがあるなら目指したいです。でも、東京五輪とメンバーも変わるだろうし、ヘッドコーチも変わって、どういうバスケットをするのか自分のなかでは想像ができていない状態です。

 WNBAを経験して、日本の強みをあらためて感じられました。それはチームワークやスピード、運動量。絶対的に強い武器なので、そうしたところをもっと活かしたバスケットをしっかり積み上げられたらいいのかなと思います。

この記事に関連する写真を見るーー海外のトッププレイヤーのメンタル的な強さを感じていますか? 常に自信を持っている印象がありますが。

「私にボールをちょうだい」と強く主張する選手が本当に多いと思います。日本では感情をあまり出さない選手がほとんどだと思うので、それは日本とアメリカの違いですね。アメリカでは、感情むき出しでバスケットをやっていて、バスケットに対するバチバチ感というか、そういう熱量を感じました。

ーーそういうバチバチ感を日本に持って帰ってきましたか?

 私はバチバチやるタイプではないので(笑)。もちろん激しさも必要ですが、ポイントガードとして一番冷静でいながら、一番熱くいなきゃいけない。表は冷静だけど心は熱いという状態が一番いいのかなと思っています。

ーーアメリカではMLBで大谷翔平選手が大活躍して現地でも盛り上がっていると思います。同じ日本人アスリートの活躍をどう捉えていましたか?

 大谷君はアメリカでとても愛されていて、ファンも多いですし本当にすごいと思います。現地ではテレビで頻繁に試合やニュースが流れていました。大谷君とは会ったことも話したこともないですが、大谷君を知っている方と話す機会があって、「性格や考え方が似ている」と言われて。それを聞いた時に、勝手に親近感が湧きましたね。一度はお会いしてみたいなと思います。

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