渡邊雄太「いろいろ弱音を吐いた」。波乱万丈の4シーズン目で知ったNBAの厳しさ (4ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko
  • photo by AFLO

今夏はFAとなる渡邊雄太

 NBA選手であり続けるためには、コート上のスキルはもちろん、オフコートでの生活、壁にぶち当たった時の対応など、そのたびに成長し続ける必要がある。NBAで積み重ねた年数に価値があるのは、単に高いサラリーをもらえるからでも、まわりから称賛されるからでもなく、成長しないと生き残れない世界でもがき、努力し、成長してきたことの証だからだ。

 ラプターズがプレーオフに敗退してオフシーズンに入った渡邊は、5シーズン目に向けての準備に入った。この夏はフリーエージェントになるため、来シーズンの所属チームがどこになるかはまだわからない。

「でも、どこに行くにしても、一番大事なのは自分の成長」と渡邊は断言する。

「ある程度の結果を出すと基準がどんどん高くなっていくけれど、それをどんどん超えていける選手がNBAで長くやっていける選手なんじゃないかなと思うので。僕もこの夏、しっかり成長して、どんどん基準値が高まっても、それを超えていくような選手になっていけたらなと思っています」

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