銀メダルを獲得した女子バスケの町田瑠唯。2、3番手から大活躍、それまで心が折れなかったのはなぜか。 (5ページ目)

  • 水野光博●取材・構成 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by JMPA

「オリンピックに出るうえで、チームとしての目標は金メダルでした。もうひとつ、個人の目標として『小さくても世界で通用する』ということを証明したかったんです。自分のことはもちろん、『ちっちゃいチームでも勝てるんだよ』ということを何より証明したかったんです」

 それを、どうしても証明したかった理由がある。

「SNSなどで『小さいからバスケを辞めました』『小さいから諦めました』とメッセージをもらうことが多かったんです。ずっと身長を理由に諦めないでほしいな、やり方次第でがんばったら乗り越えられるよ、と伝えたかったんです。オリンピックで、小さくてもできるということを少しでも伝えられたかな、と」

 今日まで何度呟いただろう。

「小さくたってできる」

 あの日、整列の一番前で腰に手を当てていた町田瑠唯は誇らしげに笑った。

(つづく)後編はこちら>>

町田瑠唯(まちだ・るい)
1993年3月8日生まれ。北海道出身。Wリーグの富士通レッドウェーブ所属。ポジション=PG。身長162㎝。A型

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