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ネクスト八村塁は現れるか。ウインターカップで注目の5選手! (2ページ目)

  • 小永吉陽子●取材・文・写真 text&photo by Konagayoshi Yoko

■スピード抜群のスラッシャー
小川敦也(おがわ・あつや/洛南3年/190cm/SG /U18代表候補)

 スピード抜群のスラッシャーでありながらも、フローターシュートやステップインなど豊富な得点バリエーションを持つ洛南のエース。父は元プロバスケ選手で、現在WリーグのアイシンAWウィングスでヘッドコーチを務める小川忠晴。幼い頃から母と一緒に父の応援に行き「気がついたら2歳からボールを持ってバスケをしていました」と言うほど、バスケに囲まれた環境で育った。

 現在はシューティングガードとして点取り屋の役割を担うが、中学時代や高校に入ってからもポイントガードを務めたことがある。本人は「日本人だと小さい選手がポイントガードをやることが多いけれど、僕はこの身長でポイントガードをやってみたい」と展望を語っており、将来的にはスピードを生かした190cmのビッグガードになることを視野に入れている。

■大会No.1オールラウンダー
金近 廉(かねちか・れん/関西大学北陽高3年/196cm/SF/U16代表)

 196cmのサイズで、どこからでもしなやかに得点が取れる今大会最注目のオールラウンダーだ。インサイドにアタックしたかと思えば、状況に応じてアウトサイドに出てスコアを重ね、リバウンドやブロックショットに果敢に跳ぶ多彩さを持つ。チームは2年連続のウインターカップ出場だが、全国大会では上位回戦でプレーした経験が少なく、これから経験値を高めていくという点では、磨けば光る素材型の選手だと言える。

 U16代表に選出されてからはプレーの幅を広げて意識が高くなり、チームに与えている影響は大きい。今大会はリーダーとしての役割にも挑戦したい。

■昨年の悔しさをぶつける絶対的司令塔
米須 玲音(よねす・れおと/東山3年/176cm/PG)

 昨年は準決勝で河村勇輝率いる福岡第一に敗れた東山。試合後に河村から「来年は優勝しろよ」との言葉をかけられ、「今年こそは」の思いで燃えているのが、東山の絶対的司令塔である米須玲音だ。

 生粋の司令塔で大会No.1の呼び声が高い。視野が広く、ハーフコートでも、速攻でも絶妙なアシストでチームメイトを操り、線は細いながらも勝負所ではみずから得点も決める。とくに206cmのサイズを持つ留学生、ムトンボ ジャン ピエールの生かし方はお手のもので、ピック&ロールを仕掛けるスキルが高い。大澤徹也コーチはその才能に惚れ込んで1年次から先発を任せているほどだ。京都府予選ではライバルである洛南によもやの敗戦。昨年の悔しさと府予選の悔しさを背負い、雪辱を期して高校生活最後の大会に臨む。

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