八村塁、NBA2年目のサバイバル。電撃加入したスーパースターとの相性がカギ
「去年はプレーオフを逃してしまったんですけど、今年は絶対に逃したくない。僕たちにもすごくチャンスはあると思うので、そこを目指して頑張りたいと思います。プレーオフに行って、そこから僕らがどれだけできるかっていうのを見てみたいな、と思います」
八村塁の2020-21シーズンは"プレーオフ進出宣言"で始まった。NBAでの2年目を迎えたワシントン・ウィザーズの八村塁は、現地時間12月1日、久々にリモート会見に登場。そこで日米の記者たちの質問に答える際、昨季に果たせなかったポストシーズン進出への思いを丁寧に語る姿が印象的だった。
課題とされる3ポイントシュートの成功率が、八村の活躍を左右しそうだ 昨季終了から短いインターバルで迎える来季に向け、ウィザーズの前評判は悪くない。2019-20シーズンは25勝47敗で、イースタン・カンファレンス9位に終わったチームが、開幕を前に電撃的な補強を行なったからだ。
12月2日にウィザーズは、エースPGのジョン・ウォールと2023年のドラフト1巡目指名権を手放し、ヒューストン・ロケッツからラッセル・ウェストブルックを獲得したことを発表。オールスター9度、シーズンMVP1度、さらに2019年まで3年連続で「シーズントリプルダブル」という驚異の記録を残してきたプレーメーカーを、新たなチームの看板として迎え入れたのだ。
さらに、昨季平均15.4得点を挙げた好シューターのダービス・ベルターンスとも再契約。加えて信頼度の高いビッグマンのロビン・ロペス、ブラジル出身のPGハウル・ネト、ユーロリーグで実績を積んだアンソニー・ギルをFAで獲得し、ドラフトでも評判のいいデニ・アブディヤを全体9位で指名した。
昨季のリーグワースト2位となる、平均119.1失点と苦しんだディフェンス面にテコ入れがなされなかったのは気がかかり。それでもPG、SF、センターといった懸案のポジションの層は厚くなった。ウェスタン・カンファレンスに比べるとやや力が落ちるイースタンではプレーオフ圏内が狙えるメンバーであり、最低でも7位~11位のチームが参加する「プレーインゲーム(プレーオフ進出決定戦)」への出場は叶うはずだ。
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