バスケ界で最注目の河村勇輝。
大学進学は「100%間違っていなかった」 (2ページ目)
――大学を選ぶ時、今までと同じバスケスタイルを突き詰めたいとは思わなかったのですか?
そういう思いは特になかったです。逆に、たくさんのバスケットスタイルを試したり、感じたいという思いがありました。三遠ではガードとしてチームを勝たせることができなかったので、バスケットIQを学ぶ意味では足りないところがありました。東海大ではスタッツには残らないけれど、コミュニケーションだったり、チームを勝たせるために流れを作るプレーだったり、そういう細かいところを学べることが進学した理由の一つだったので。大学でチームを勝たせる勉強ができていると感じています。
――「大学に行かずにプロに行ったほうが成長できるのでは」という声も多く聞こえる中で、河村選手は「大学で学ぶメリットがある」と進学を決めました。ここまで話を聞くと、大学に進学してよかったという手応えを感じているようですね。
はい。とても手応えを感じています。大学でやるメリットというか、東海大に来たことが自分としては間違ってなかったと思います。まだ半年間しか大学でバスケをやっていないですけど、高卒でプロ選手になるよりも、自分の中で成長を実感できている部分があります。技術もそうですけど、バスケットIQが高くなっていると感じます。
――「バスケIQ」とは、具体的にどんなことを指しますか?
東海大には各世代で日本代表を引っ張ってきた先輩たちがいるので、「どうやって流れを変えよう」「どうやって勝たせようか」と考えることでIQを高めることができます。また、トレーニングや個人練習で切磋琢磨できる環境にも満足しています。高校とは違うバスケスタイルを学べることが魅力に感じている部分なんです。東海大に進学したことは100%間違いではなかったです。
――東海大は3年生の大倉颯太選手がエースガードとして先発で出場し、2ガードとして一緒に試合に出ることもあります。大倉選手からはどのような刺激を受けていますか?
自分にとって颯太の存在はすごく大きいです。自分より大きなサイズでハンドリングとシュート力があって、なおかつバスケットIQが高いので、練習からバチバチやれることで刺激を受けています。東海のバスケは陸さん(陸川章監督)と颯太の考えを主体に試合をしているのですが、みんなから信頼されているからこそ颯太の意見が浸透しているのであって、そんなすごい選手と2ガードを組むことで感じられることがたくさんあるんです。それに、颯太とは寮の部屋も隣でコート外でも一緒にいることが多く、性格や価値観も似ているので、バスケ以外のこともたくさん話せる存在です。
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