ウォリアーズ帝国崩壊→NBAは戦国時代へ。渡邊や馬場のチームは? (4ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by Getty Images

 馬場はプレシーズンゲームで、そのスピードが十分通用することを証明し、ミスの少ない安定したプレーぶりを披露した。しかし、NBAという狭き門をこじ開けるには、無難なプレーでは足りず、代えのきかない武器をアピールする必要がある。這い上がるために馬場がGリーグでどんな武器を磨くのか、興味深い。

 一方、メンフィス・グリズリーズ(33勝49敗/ウェスタン12位)との本契約を狙う、2ウェイ契約(※)2年目の渡邊雄太(SG)は、プレシーズンゲームの限られたプレータイムのなかで果敢にアピールした。必見だったのが、10月16日に行なわれたサンダー戦の第4クォーターに決めたダブルクラッチ。このプレーはNBAオフィシャルサイトの「Top10 Plays of the Night」で第7位にランクインするほどインパクトが大きかった。

※2ウェイ契約=NBAチームの傘下にあるGリーグでプレーしながら、最大45日間だけNBAのロスターに登録が可能な制度。

 今季は若手中心でチームの再建期に突入しているグリズリーズ。渡邊にもチャンスが巡ってくる瞬間が必ずあるはず。そのチャンスを確実にモノにしたいところだ。

 ウォリアーズ時代が幕を降ろし、混沌の新時代が訪れるのか、それとも予想外なチームの新たな長期政権が始まるのか......。今季のウェスタン・カンファレンスは間違いなく大きな変化が起きるシーズンとなりそうだ。

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