王者ウォリアーズ「史上最強説」。さらなる補強で3連覇へまっしぐら (2ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 一方、昨季のカンファレンス・ファイナルでウォリアーズに3勝4敗で敗れたものの、王者の背中に手をかけたヒューストン・ロケッツは、さらなる補強で攻撃力を増した。ベテランのカーメロ・アンソニー(SF)を獲得したことにより、自慢の得点力はさらに高まるだろう。

 しかしながら、トレバー・アリーザ(フェニックス・サンズ/SF)やルック・バ・ア・ムーティ(ロサンゼルス・クリッパーズ/SF)といったディフェンスを得意とする2選手を放出。それが吉と出るか、凶と出るか。「打倒ウォリアーズ」に執念を燃やすダリル・モーリーGMは、「今季はかなり高い確率でウォリアーズを倒せる!」と怪気炎を上げているのだが......。

 また現在、オールスター選手であるジミー・バトラー(ミネソタ・ティンバーウルブズ/SG)がチームにトレードを要求している。そのトレード先の有力候補として囁(ささや)かれるチームのひとつがロケッツだ。

「来夏FAとなるバトラーを見返りなしで手放すよりは......」と、ウルブズがそう思うのも十分に考えられる。2月のトレード期限までにバトラーを手放す可能性は高いのではないだろうか。バトラーがロケッツに加入するようであれば、王者ウォリアーズと伍する戦力となるのは間違いない。

 ただ、王者ウォリアーズも現状維持の戦力で今季を迎えようとしているわけではない。むしろ、さらなるパワーアップを果たした。今オフのFA目玉選手、デマーカス・カズンズ(C)を獲得したからだ。

 カズンズの去就は当初、「5年1億5000万ドル(約166億円)でニューオリンズ・ペリカンズとの再契約が濃厚」と言われていた。だが、昨シーズンにアキレス腱を断裂し、リハビリからの復帰が来年1月予定ということがネックとなり、どのチームも契約に二の足を踏んだ。

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