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ダンクする日本人、阻止する外国人。
ファイナルにみるBリーグ2年目 (3ページ目)

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by Naoki Nishimura/AFLO

 5月12日に幕を開けたチャンピオンシップ。

 千葉はクォーターファイナルで川崎ブレイブサンダースと対戦。川崎は、4月末に昨季の得点王、ベスト5、年間MVPに輝いたニック・ファジーカス(C)が帰化。オン・ザ・コート1のクォーターでも、ファジーカスと外国籍選手を同時にコートに送り出せることとなり、チーム力が格段に向上した。

"事実上のファイナル"とも囁かれた好カードは、第3戦までもつれた末、千葉が勝ち、その先へ名乗りを上げる。千葉は続くセミファイナルで、琉球ゴールデンキングスに連勝しファイナルへと駒を進めた。

 余談となるが、ファジーカスは今後の日本代表での活躍が期待され、東京五輪に向け、日本の大きな戦力となるはずだ。さらに、川崎はプロ野球の横浜ベイスターズも手掛けるDeNAにクラブ運営権が移行。ファジーカスとの契約を早くも済ませた川崎が来季、リーグの台風の目になることは間違いない。これは、備忘録として書き留めておきたい。
 
 一方のA東京は、クォーターファイナルで京都ハンナリーズと対戦。京都の得点源、ジョシュア・スミス(C)が出場停止中だったこともあり、A東京が連勝で勝ち上がる。

 セミファイナルでは、栃木ブレックスを破ったシーホース三河と対決。比江島慎(SG・SF)、金丸晃輔(SG・SF)、桜木ジェイアール(PF)らを擁し、圧倒的な攻撃力を持つ三河を、A東京は持ち前の守備力で上回りファイナルへ進む。

 そうして迎えた、千葉とA東京のファイナル。泣いても笑っても、今シーズンのラストゲームに、会場となった横浜アリーナには1万2005人の観客が詰めかけた。

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