2018.06.01

もし、レブロンがバケモノなら…。
NBAファイナル「想定外」の確率

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

NBAプレーオフ2018ファイナル展望

 シードも違う、ロスターも違う。戦力の均衡を図る厳密なサラリーキャップが設定され、ドラフトは前シーズンの下位チームが優位なウェーバー方式。それでも、この2チームは4年連続でNBAファイナルの舞台で相見(あいまみ)えることとなった。

レブロン・ジェームズは圧倒的不利な状況を覆せるか イースタン第4シードから勝ち上がったクリーブランド・キャバリアーズ(50勝32敗)は、アップダウンを繰り返し、今年もファイナルにたどり着いた。

 ファーストラウンドは第5シードのインディアナ・ペイサーズ(48勝34敗)を4勝3敗で下し、カンファレンス・セミファイナルは第1シードのトロント・ラプターズ(59勝23敗)をスウィープ(4連勝)で退けた。

 カンファレンス・ファイナルは第2シードのボストン・セルティックス(55勝27敗)を相手に連敗スタート。しかも初戦を25点差、第2戦を13点差と、大差で敗戦を喫してしまう。その後ホームに戻った2試合で連勝し、どうにか2勝2敗に戻したものの、第5戦でふたたび星を落とし、セルティックスに王手をかけられる。

 後がない第6戦。開始5分でケビン・ラブ(PF)が脳震盪(しんとう)を起こしてコートを去り、キャブスは絶体絶命のピンチに……。しかし、チームを救ったのは、やはりレブロン・ジェームズ(SF)だった。46分の出場で46得点・11リバウンド・9アシストという驚愕のプレーで勝利を掴み取ってみせる。

※ポジションの略称=PG(ポイントガード)、SG(シューティングガード)、SF(スモールフォワード)、PF(パワーフォワード)、C(センター)。

 第7戦――。舞台は今プレーオフ、セルティックスが無敗を誇るホームのTDガーデン。脳震盪の影響でラブはこの試合も欠場となり、キャブスのピンチは続く。

 しかし、満身創痍のはずのレブロンは、タイロン・ルー・ヘッドコーチにフル出場を直訴。無謀にも思えるフル出場だったが、レブロンは48分間出場を続け、35得点・15リバウンド・9アシストを記録する。