2018.05.28

ダンクする日本人、阻止する外国人。
ファイナルにみるBリーグ2年目

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by Naoki Nishimura/AFLO

 Bリーグファイナル2017−18。日本人選手が速攻からダンクを試み、背後から外国人選手がブロック。ダンクにいった日本人選手はファウルだと猛抗議し、テクニカルファウルをコールされる。かつて日本のバスケシーンで、こんな光景があっただろうか?

ファイナルで戦ったアルバルク東京の田中大貴(左)と千葉ジェッツの富樫勇樹 新世紀に足を踏み入れた日本バスケ、2年目のBリーグを振り返る――。

 シーズン開幕前、すでに今季の勝者は決まっていたのかもしれない。

 昨シーズン終了直後、アルバルク東京(以下、A東京)のHCに、ルカ・パヴィチェヴィッチが就任。男子日本代表の暫定HCも務めたルカは、練習が厳しいことで知られていた。33歳のベテランの菊地祥平(東京/SF)は、今季の契約前にルカからこう言われている。

 ※ポジションの略称=PG(ポイントガード)、SG(シューティングガード)、SF(スモールフォワード)、PF(パワーフォワード)、C(センター)。

「私の練習は厳しい。ベテランもルーキーも同じように扱う。それでもよければ契約してほしい」

 宣言通り、練習は過酷だった。「学生時代を含め、所属したチームで一番練習は厳しい」と菊池は振り返る。2部練は当たり前、時には厳しすぎる練習に故障者も出た。それでもルカの信念は揺るがなかった。

「ケガ人が出たら、普通の監督なら練習量を落とす。ただ、ルカはブレない。ケガ人が出ても、出なくても練習量は同じ。ディフェンスもオフェンスも、動きが体に染みつくまで、同じ練習を繰り返しました」(菊池)

 このハードな練習の結果、昨季は勝敗がよくも悪くも、スピードスター、ディアンテ・ギャレット(SG)の調子次第だったチームは、大きく変貌を遂げることとなる。