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ロケッツにすべてを賭けるクリス・ポール。
「3度目の正直」なるか? (2ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko
  • photo by Getty Images

 ポールがクリッパーズを離れた理由は、チームメイトやドク・リバース・ヘッドコーチとの関係が悪かったからだとも報じられたが、ポール自身は「どんなチームでもすべてがバラ色とはいかない。でも最後のところ、すべてのチームメイトやコーチたちとの関係は、お互いのことが好きで思いやり、支援するような関係だった」と、その報道をきっぱり否定している。

 それでも、ポール個人にとっても、チームにとっても、壁を越えられなかった6年だった。プレーオフには毎年出たものの、ファーストラウンド(1回戦)敗退が3回、カンファレンス・セミファイナル(2回戦)止まりが3回。優勝どころか、1度もカンファレンス・ファイナルすら進むことができなかった。時にはポールやチームメイトの故障が原因で、時には勝利を前に自滅して崩れ、シーズンを終えていた。

 今年4月30日、プレーオフ1回戦の第7戦でユタ・ジャズに敗れ、またも早々にシーズンを終えた後の記者会見で、「あなた方は、これまでも同じような経験をしてきていますが......」という質問が投げかけられると、ポールは質問を最後まで聞く前に、「そうだね。あまりに多く経験してきた」と率直に認めた。

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