175cmのアイザイア・トーマス。NBA史上最低身長の得点王となるか?

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 NBAの2016-2017シーズンは早くもレギュラーシーズンの折り返し地点を通過し、後半戦へと突入した。そこで今回は前半戦を振り返りつつ、プレーオフに向けての注目ポイントを整理しておきたい。

※ポジションの略称=PG(ポイントガード)、SG(シューティングガード)、SF(スモールフォワード)、PF(パワーフォワード)、C(センター)。

切れ味鋭いカットインで得点を量産するアイザイア・トーマス切れ味鋭いカットインで得点を量産するアイザイア・トーマス まず、前半戦でもっとも注目を集めたチームは、やはりケビン・デュラント(SF)を獲得したゴールデンステート・ウォリアーズであろう。ステファン・カリー(PG)、クレイ・トンプソン(SG)、ドレイモンド・グリーン(PF)、そして新加入のデュラント......。スターター5人のうち4人がオールスター選手という豪華布陣に、「昨シーズン打ち立てた73勝9敗というリーグ新記録も更新するのでは?」とささやかれた。

 しかしいざフタを開けてみると、ウォリアーズはサンアントニオ・スパーズとの開幕戦を100-129で落とすというまさかの衝撃。「昨シーズンより守備力は低下している」と言われていたものの、これほどの大敗を喫するとは誰もが想像しなかっただろう。

 ただ、ウォリアーズは初戦のショックをそのまま引きずらなかった。昨年の勝率にこそ及ばないものの、その後は順調に白星を積み重ね、現在38勝7敗のリーグ最高勝率(.844)でウェスタン・カンファレンスの首位をキープしている。

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