Bリーグ初のオールスター。田臥もいいけど、この若手4人を見逃すな (3ページ目)

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 圧巻だったのは、昨年6月に行なわれたフランスとの親善試合。トニー・パーカー(サンアントニオ・スパーズ/PG)、ボリス・ディアウ(ユタ・ジャズ/C)といったNBAのスター選手を擁するチームを相手に、比江島は23分間の出場で23得点の大活躍。1on1能力の高さと爆発力は、日本人最高峰だ。

 身体能力が高く、「独特」と表現されるステップワークは必見。マークマンがコースに入ったと思った瞬間、スピンムーブで抜き去り、外国人選手のブロックをあざ笑うようにフローターでかわしてシュートを沈める。元NBA選手であるチームメイトの桜木ジェイアール(PF)が「今、日本人で1番NBAに近い選手」と賞賛するのもうなずける。日本バスケの現在地を知るためにも、比江島のプレーを今のうちに見ておいてほしい。

 また、「プリンス」と呼ばれることも多い25歳の田中大貴(アルバルク東京/SG)も見逃せない。192cm・92kgの恵まれた体躯を誇り、身体能力は群を抜く。その素材は日本人最高と言っていいはずだ。それでいて、ロングレンジのシュート、ドライブ、アシスト、ディフェンスと、すべてのプレーを高いレベルでこなすセンスを持ち合わせる。さらにはバスケIQも高く、シュートセレクションの質も高い。

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