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NBAで民族大移動が発生。
今オフを揺るがした衝撃移籍トップ10 (6ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by Getty Images

【9】 ハリソン・バーンズ(SF) & アンドリュー・ボーガット(C)
(ゴールデンステート・ウォリアーズ → ダラス・マーベリックス)

 カリーとトンプソンの驚異的なオフェンスばかり注目されるウォリアーズだが、粘り強いディフェンスでチームを底から支えていたのが、バーンズやボーガットといった脇役たちだ。そこに目をつけたのが、ダラス・マーベリックスである。

 まずは、デュラントの加入によって新天地を探していたバーンズと4年9400万ドル(約96億7000万円)で契約を結ぶと、今度はトレードで2014-15シーズンにオールディフェンシブ・2ndチームに選出されたボーガットも獲得。ふたりの加入によって、マブスのディフェンス力は大幅にアップするはずだ。

【10】 ジェレミー・リン(PG)
(シャーロット・ホーネッツ → ブルックリン・ネッツ)

 2012年、ニックス時代に"リンサニティ(リン旋風)"ブームを巻き起こして時の人となったリンが、ついに高額契約をゲットした。報道によると、契約内容は3年3600万ドル(約37億1000万円)。来シーズンからサラリーキャップが7000万ドルから9400万ドルに大幅アップしたことも関係しているが、NBA初の台湾系アメリカ人選手が年棒10億円オーバープレーヤーの仲間入りを果たした。

 このサラリーキャップの変動によって、今オフは予想外のインフレが起きている。ひとつの例を挙げるならば、驚異のリバウンド力を誇りながらオフェンスはからっきしのビスマック・ビヨンボ(C)。オーランド・マジックが4年7000万ドル(約71億7000万円)という高額契約を結び、関係者を驚かせた。

 果たしてこの夏、もっとも得をしたチームはどこなのか――。今からシーズン開幕が待ち遠しい。

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