NBAで民族大移動が発生。
今オフを揺るがした衝撃移籍トップ10 (3ページ目)
【3】 パウ・ガソル(C)
(シカゴ・ブルズ → サンアントニオ・スパーズ)
ガソルの移籍が報じられたのは、ローズ放出の興奮冷めやらぬ7月4日。トロント・ラプターズやポートランド・トレイルブレイザーズなどからの勧誘もあったようだが、弟のマーク・ガソル(C/メンフィス・グリズリーズ)のアドバイスもあり、サンアントニオ・スパーズを選択したという。
スパーズファンの多くは、ガソルの加入を歓迎すると同時に、「インサイドの補強はダンカン引退の布石では?」と勘ぐった。その予感は的中し、ティム・ダンカン(PF)は7月11日に引退を表明。19年間にわたる選手生活にピリオドを打ち、スパーズは新たな時代の扉を開けることになった。
ガソルの契約内容は、2年3000万ドル(約30億6000万円)。ロサンゼルス・レイカーズ時代に2度のNBAチャンピオン(2009年・2010年)に輝いたガソルは、ダンカンに代わるスパーズの支柱となれるか。
【4】 アル・ホーフォード(C)
(アトランタ・ホークス → ボストン・セルティックス)
2007年のドラフト1巡目全体3位で入団して以来、9シーズンを過ごしたアトランタ・ホークスで4度のオールスター出場を果たしたホーフォード。リーグ屈指の「走れるビッグマン」は、名門復活を期して急上昇中のボストン・セルティックスでアイザイア・トーマス(PG)とコンビを組むことになった。機動力の高いデュオの誕生で、対戦相手にとっては厄介な存在となりそうだ。
昨シーズンもレギュラーシーズン全試合に出場。平均32.1分のプレーで15.2得点と、今年6月で30歳になろうとも不安要素はない。セルティックスが提示した4年1億1300万ドル(約115億8000万円)は、その期待の表れだろう。ホーフォードはプロ入り後、一度もプレーオフ進出を逃したことがないだけに、この加入は想像以上に大きい。
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