【NBA】今年は誰が選ばれる?歴代ドラフト全体1位の今 (4ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by AFLO

 1998年に鳴り物入りでNBA入りしたオロウォカンディは、毎シーズンのようにケガに悩まされたビッグマンだった。プロ1年目はオールルーキー2ndチームに選ばれるものの、その後は鳴かず飛ばず。2006-2007シーズンを最後に、ひっそりと引退した。不名誉なことに、ドラフト上位指名で期待外れだったビッグマンを、「オロウォカンディ2世」と呼ぶことも多い。

 2001年にワシントン・ウィザーズからドラフト全体1位でピックアップされたクワミ・ブラウンも、悲運な選手のひとりだ。1990年代後半のNBAは、「高卒プレーヤー」が注目され始めた時期だった。1995年に全体5位で指名されたケビン・ガーネット(ミネソタ・ティンバーウルブズ/PF)や、1996年の全体13位でプロ入りしたコービー・ブライアント(ロサンゼルス・レイカーズ/SG)の活躍により、才能あふれる高校生の価値が高騰したのである。

 そんなタイミングで白羽の矢が立ったのが、ブラウンだった。ブラウンは大学進学を取りやめ、NBA史上初となる「高卒ドラフト全体1位」でプロ入りを決意。当時、ウィザーズの編成担当だったマイケル・ジョーダンが才能を高く評価したことも、ブラウンへの期待度を増幅させた。しかし、入団後は結果を残せないままチームを転々とすることになり、2013-2014シーズンを最後にプレーしていない。

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