2013.11.30

【NBA】ローズ離脱の大ショック。ブルズの光は消えたのか?

  • 宮地陽子●文 text by Miyaji Yoko photo by AFLO

 シカゴ・ブルズのデリック・ローズが、またひざを痛めた。開幕から1ヵ月も経たない11月22日、ポートランド・トレイルブレイザーズ戦で右ひざを痛め、半月板損傷と診断された。シカゴに戻り、半月板を取り除くことなく修復手術に成功したものの、今シーズン残り全試合の欠場が発表された。左ひざの前十字じん帯断裂から回復し、開幕戦で復帰を果たしたばかりというのに、復帰シーズンはわずか11試合で終わりを告げた。

今季11試合の出場で、またリハビリ生活に逆戻りとなったデリック・ローズ 思い返せば2年前、ローズはブルズを、「どこよりも完璧なチーム」と語っていた。2011年のロックアウト明け、開幕直前のことだ。

 真面目で、常に全力を求めるトム・シボドー・ヘッドコーチ。物静かな反面、コート上ではエネルギッシュなプレイでチームを引っ張るリーダーのデリック・ローズ。そして、シボドーとローズを敬い、慕い、どんな険しい道でも進むことをいとわず、どんな強敵相手でも倒せると信じるチームメイトたち――。確かに2年前のブルズは、うまくはまったパズルのように、理想的なチームに見えた。その直前のシーズンはイースタン・カンファレンス決勝でマイアミ・ヒートに敗れたものの、レギュラーシーズンではリーグ最高成績(62勝20敗)を挙げたほど、実力を持ったチームだった。ローズを筆頭に若手選手が成長し、チームとして経験を重ねれば、1990年代のブルズのような黄金期到来も夢ではないように思えた。

 今年9月の来日中、左ひざの前十字じん帯断裂からの復帰が近づいていたローズに、今シーズンのブルズについて聞いた。「完璧なチーム」と評した2年前と比較し、どのぐらいの位置にいると感じているのかを知りたかったのだ。すると、ローズは、「あのときと同じ、いや、正直言ってあのとき以上のチームだと思う」と、本当に嬉しそうな笑顔で答えた。昨シーズン、自分が不在の間に若手のジミー・バトラーらが成長を見せ、プレイオフ2回戦まで勝ち進んだことで、チームに対して自信を強めていたのだ。