【F1】角田裕毅がレッドブル昇格! だが手放しで喜べない理由 あっという間に降格の可能性も... (4ページ目)
【人生を左右する大きな分かれ目】
昨年12月からチームとともに準備を進め、開幕前テストでも走り込んだローソンと比べても、今回の角田は圧倒的に準備期間が少ないまま、レッドブルのコクピットに乗り込まなければならない。
角田自身は火曜日にはすでにこの決定を知らされていたはずで、来週の日本GPまでは1週間しかないが、すぐにイギリスに飛んでシミュレーター作業やエンジニアたちとのコミュニケーションに可能な限り時間を割くべきだろう。日本GP前とあって多くのイベントが予定されているが、すべてキャンセルして準備作業にあてたとしても、文句を言うファンはいないはずだ。
ローソンに対してたったの2戦で評価が下されてしまったことからも、角田に対してもあっという間に結論が下されてしまう可能性もある。背景にレッドブル社内の政治権力闘争もあるだけに、なおさらだ。
2026年のシートがまだ決まっていない角田にとっては、これがF1キャリアの大きな分かれ目、いや人生を左右する大きな分岐点になると言っても過言ではない。
人生を賭けた巨大な挑戦に、一片の悔いもないように挑んでもらいたい。
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著者プロフィール
米家峰起 (よねや・みねおき)
F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。
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