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【F1】角田裕毅「4年間で初めて」のトラブルで最後尾 今季はこれで終わりと思われたが... (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

【Q3進出の可能性もなくはなかった】

 そもそも、前戦カタールで"ほぼビリ"のマシンだったVCARB 01は、サーキット特性的には合っているはずのアブダビでは中団グループで戦えるはずだった。

 しかし、0.3秒先のハースやアルピーヌはおろか、2025年に向けてアップデートを先行投入したザウバーにも0.1秒の後れを取り、パーツ不足で最下位のウイリアムズとは0.1秒の差もない9番目のマシンでしかなかった。

 そのマシンを予選11位・12位に持っていったRBの両ドライバーは、最大限の仕事をしたと言える。

「Q3に行くのが厳しいことは覚悟していましたし、ドライバーとしては常にその予想を上回る走りをしたいと思っていますけど、十分ではなかったですね」

 10位のセルジオ・ペレス(レッドブル)までわずか0.040秒。本当にパーフェクトなラップなら、Q3進出も有り得たかもしれないという思いが、角田のなかにもないわけではなかった。

「もう少し思いっきりいければQ3に行けたかもしれない。ただ、そのためには本当に完璧なアタックじゃなきゃダメで、細かく見ていけば『もっとああできた、こうできた』というところはあると思います。

 もう少しクルマにペースがあれば、また違ったところもあったのかなとは思う。ですけど、金曜からセッションごとによくしていけましたし、予選では今週末のなかで一番いい状態であったので、そこはよかったと思います」

◆つづく>>

著者プロフィール

  • 米家峰起

    米家峰起 (よねや・みねおき)

    F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。

【写真】F1ウィリアムズ育成ドライバー・松井沙麗(13歳)インタビューカット集

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