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MotoGPマシンにMoto2王者・小椋藍が初乗り なぜホンダではなくアプリリアで挑戦するのか? (3ページ目)

  • 西村 章●取材・文 text by Nishimura Akira

【次回のテストは2025年2月のマレーシア】

 バイクの理解は100のうちまだ10か20程度、と小椋自身は述べているが、ブリビオは「ルーキーイヤーは多くのことを学ぶシーズン」と前置きしたうえで、初めて乗った最高峰クラスのマシンへの取り組みには「極めて高い評価を与えたい」と述べる。

「まだテストにすぎないし、たった一日乗っただけなので、ある程度の成長見込みは残しておくけれども、高い点をつけてあげたいと思います。一所懸命がんばって、しっかりとやるべきことに取り組み、タイヤもいろいろと試したので、我々としては藍の走りにはとても満足をしています。ただ、最高点をあげるのは、レース用に取っておきましょうか」

 次回のテストは年が明けた2025年2月5日〜7日の3日間、毎年恒例のマレーシア・セパンサーキットで行なわれる。小椋は最高峰クラス初年度であるため、この三日間に先んじて行なわれる1月31日〜2月2日のシェイクダウンテストから参加して走行を開始する予定だ。

著者プロフィール

  • 西村章

    西村章 (にしむらあきら)

    1964年、兵庫県生まれ。大阪大学卒業後、雑誌編集者を経て、1990年代から二輪ロードレースの取材を始め、2002年、MotoGPへ。主な著書に第17回小学館ノンフィクション大賞優秀賞、第22回ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞作『最後の王者MotoGPライダー・青山博一の軌跡』(小学館)、『再起せよ スズキMotoGPの一七五二日』(三栄)、『スポーツウォッシング なぜ〈勇気と感動〉は利用されるのか』 (集英社新書)などがある。

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