【F1】角田裕毅とアゼルバイジャンGPの相性はいい 混沌の中団争いは「0.1秒」が順位を大きく左右する (3ページ目)
【中団グループ4チームの差は0.3秒程度】
角田としてはあらためて旧型フロアの感触を確かめ、リカルドが担当する新型フロアをどこまで使いこなせるかを見極めながら、土曜日以降にどちらを採用するかを決めていくことになる。
中団グループでは、ハースがポイントを重ね、ウイリアムズも大型アップデートでQ3に進出できる力をつけてきた。アルピーヌも着実に速さを増してきている。
ただし、中団グループ4チームはまだ0.3秒程度の範囲内にひしめいている。いかにマシン性能をフルに引き出しきれるか、ドライバーの腕で引き出す0.1秒が順位を大きく左右する。
「まだ(開発競争から)完全に遅れているわけではないですし、予選もタイトなので、いいアタックラップを決められれば順位もひとつふたつ違ってきます。そのなかでマシンパッケージを最大限に利用してタイムを引き出すのが、僕の今の集中すべきことだと思っています。
これからのレースで、まだまだ(アップデートで)進化するところが出てくると思う。それまではできるだけ耐えつつ、ポイントが獲れるところはできるだけ獲っていきたいと思っています」
その「獲れるところ」というのが、このアゼルバイジャンだ。ここでは確実にポイントを獲り、シーズン終盤戦に待ち受ける厳しい戦いに向けて、RBは勢いをつけなければならない。
著者プロフィール
米家峰起 (よねや・みねおき)
F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。
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