【F1】角田裕毅の評価は「7.5点」 前半戦のターニングポイントとベストレースを語った (4ページ目)
【レッドブル昇格のチャンスは?】
そういった成長もあって、不振のセルジオ・ペレスに代わってレッドブル昇格を望む声がパドックのなかでもかなり高まりもした。結果的に今回は見送られたものの、今後もまだそのチャンスは十分にある。
「人の気持ちは自分でどうすることもできないので、僕はとにかく成長し続け、結果を出し続けるしかないと思っています。そういう努力が少しでも効果を発揮して、彼らの気持ちが変わればと思います」
自分の成長と昇格は、それはそれ。今の角田が目を向けているのは、チームとして成長し、チームとしてひとつ上のステップへと上がることだ。
「ここ数戦はいくつか厳しい戦いを強いられていますけど、特にハースが追いかけてきているので、ランキング6位を獲得するために僕らもマシンを改善して、パフォーマンスを最大限に引き出していく必要があると思っています。
ハースはかなり手強いので、僕らとしても気持ちをリセットしてハードな戦いにもう一度挑戦する必要がある。そういう難しい状況での戦いも、僕は楽しみにしています」
厳しい戦いが楽しみ。厳しい戦いを勝ち抜く自信がある。そう言いきれる自信が、今の角田にはある。
シーズン後半戦も、日本のみならず世界中のファンをワクワクさせるようなレースを見せてくれそうだ。
プロフィール
米家峰起 (よねや・みねおき)
F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。
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