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「Jujuフィーバー」でスーパーフォーミュラの注目度急上昇「ひとつひとつ経験して楽しんでいきたい」 (4ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro

【Jujuフィーバーをスーパーフォーミュラの盛り上げにつなげられるか】

 一歩間違えば、スタートでのコースオフでクラッシュしてリタイアになる可能性もあった。だが、冷静に立て直して以降は大きなミスなく走ったのは、十分に評価できる点だ。

 ただ、日本最速の座を目指して各ドライバーが争っているスーパーフォーミュラにおいて、トップから1分09秒差の17位は、お世辞にも「いい結果だった」とは言えない。

 たしかにテストの時からは成長が見られたレースで、デビュー戦での目標はある程度クリアしたと言える。ただし、スーパーフォーミュラというレベルが高いシリーズで生き残っていくためには、現状に満足せず、次のステップに進化していかなくてはいけないだろう。次戦以降、もっと貪欲に上を目指す姿を期待したい。

 今回の決勝レースは、事前に鈴鹿サーキットを250周以上走り込んだ経験が活きたと言える。5月の第2戦・オートポリス、6月の第3戦・SUGOなどは事前にテスト走行ができないため、予選前に行なわれる90分間のフリー走行で準備を整えなければいけない。その状況下でトップにどこまで近づけるか──ここからが本当の勝負となる。

 今シーズン、Jujuの参戦をきっかけにスーパーフォーミュラというレースが広く一般に認知されつつある。今後は彼女だけではなく、結果を出しているほかのドライバーにもスポットが当たり、スーパーフォーミュラ全体の盛り上がりにつなげられるか。モータースポーツ界にとっての課題と言えるだろう。

著者プロフィール

  • 吉田知弘

    吉田知弘 (よした・ともひろ)

    モータースポーツジャーナリスト。1984年12月19日生まれ、石川県出身。2011年よりスーパーGT、スーパーフォーミュラなど国内4輪レースを中心に取材。専門誌やweb媒体などで執筆中。日本モータースポーツ記者会所属。

【写真】2年前・女子高生時代のJujuフォトギャラリー(14枚)

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