「Jujuフィーバー」でスーパーフォーミュラの注目度急上昇「ひとつひとつ経験して楽しんでいきたい」 (3ページ目)
【周囲に背を向けて、ひとりになろうとしている姿も...】
開幕戦予選のJujuはテストの時と同様に、寒いコンディションでタイヤのパフォーマンスを発揮させる部分で課題がある様子。本人はもう1周タイムアタックをしたかったようだが、時間が足りず不完全燃焼に終わった。予選Q1は10分と時間が限られているため、一発でタイムアタックを決めなければいけない。その部分も今後は向上させていく必要がありそうだ。
「最初は簡単ではないなと思いますし、壁にぶつかって当然だと思います。今の段階で課題は何なのか、どこに向かっていくべきか明確なので、ひとつひとつ経験して楽しんでいきたいなと思います」
シーズン前の記者会見などでは満面の笑みを見せていたJujuだが、さすがに予選後は笑顔も少なめだった。
JujuのSFデビュー戦はどうだったか? photo by Yoshida Shigenobuこの記事に関連する写真を見る 迎えた日曜日の決勝レース。多くの観衆やメディアの注目がJujuに集まり、スタートセレモニー前には末松則子鈴鹿市長や多くの来賓が彼女に声をかけに来ていた。そこで笑顔で応えたものの、少しでも時間が空くと、ひとりになろうとしている姿もみられた。Juju本人にとっても予想を遥かに上回る注目度となったことで、少なからずプレッシャーを感じている様子だった。
Jujuはスタート直後にコースオフを喫したものの、すぐに立て直して戦列に復帰すると、レース前半は1分42秒台のペースで周回。前を走るライバルたちに食らいついていく。その差は徐々に広がっていったものの、大きくペースが落ちることなく走り、15周を終えたところでタイヤ交換を実施。後半スティントでは一時1分41秒台のペースで周回し、徐々にアベレージを上げていった。
シーズンオフのテストの内容を見ると、周回遅れになる可能性もあったが、いざ本番を迎えると、トップと同一周回でフィニッシュ。周囲の予想をいい意味で裏切る走りを見せた。
「タイヤが冷えているなか、1コーナーであそこまで踏んでいけたのは自分としても自信になりました。最初スーパーフォーミュラに乗った時は、そこまで自信が持てませんでしたけど、このレースを終えてクルマと友だちになれたかなと思います。
ここまでのロングランは自分にとって初めてでしたけど、そのなかで安定してタイムを出せたのは本当に自信になりました。まだ詰めるところや成長していかないといけないところはありますけど、ひとまずこの内容で終えられたというのは、次に絶対つながると思います」
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