角田裕毅の相棒にリカルド復帰 通算8勝の同僚に勝てばレッドブル昇格も? (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by BOOZY

【角田にとって最大の分岐点】

 ランキング最下位のアルファタウリで、現状どこまでやれるか? それは、まだシミュレーターでしか走っていない段階では何とも言えない。だが、自身の準備は万端だとリカルドは語る。

「8カ月間ずっと、F3もゴーカートも何もドライブしていなかったけど、先週のテストは何も考えずに乗って、最初から楽しめた。タイムもよかったし僕はコンペティティブだった。F1マシンをドライブしていなければ身体は鍛えられないし、ハンガリーはフィジカル的に厳しいサーキットだから、日曜日に僕が汗だくになっていたとしても驚かないでほしいね(笑)。

 最初の数周は慣れるための走行も必要だろうし、筋肉痛もあるだろう。だけど、何も心配はしていないよ。いずれにしても、これから学ばなければならないことはたくさんある。今週末だけですべてが解決するとは思っていない。まずは『自分にやれることをやる』ことに集中して、それをポジティブな結果につなげたいと思っているよ」

 8度のグランプリウィナーであるリカルドをチームメイトに迎える角田裕毅にとって、これは大きな試練であり、大きなチャンスでもある。

 もちろん、これまで組んだどのチームメイトよりも手強い相手である。打ち負かすのも簡単ではないだろう。

 しかし、リカルドに対して明確な優位性を示すことができれば、角田の評価は一気に上がる。いずれにしても、角田のキャリアにとって、これが極めて大きなターニングポイントになることは間違いない。

 リカルドがシルバーストンでテストをしていた先週の火曜日、角田はレッドブルのファクトリーでシミュレーター作業を行なっていた。そこでこのニュースを、クリスチャン・ホーナー代表から聞かされたという。

 角田自身は冷静にそれを受け止め、焦りは感じられない。自分がやるべきことをやるだけでいい。それで負ければ自分の実力はそこまでであり、実力が十分なら勝って未来が拓ける。いずれにしても大切なのは、自分の実力をフルに発揮することだ。

「チームメイトが変わっただけなので、特に何も変わらないですし、何も変えません。彼は優勝経験もあって経験のあるドライバーなので、彼からたくさん学べるのではないかと期待しています。たくさんのグランプリで勝っていますし、アグレッシブで、クルマに自信を持って走れば速いドライバーだと思います。なので、そこは警戒しなければならないと思います」

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