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角田裕毅の相棒にリカルド復帰 通算8勝の同僚に勝てばレッドブル昇格も? (3ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by BOOZY

【マシン性能はアップしたか?】

 角田はレッドブル昇格を意識することなく、まさに自分の力を出しきるだけだと理解している。

「レッドブル昇格のことはまったく考えていませんし、そういうのは勝手に結果についてくるものだと思っています。今まで自分がやってきたことに集中するだけで、心持ちはまったく変わらないですね。

 もちろん、遅いほうのドライバーをレッドブルに起用することはないでしょうし、速いほうのドライバーにより大きなチャンスであることは確かです。F1というのはそういうものですし。チームメイトがニック(デ・フリース)だろうと、ダニエル(リカルド)だろうと、僕は今までと同じようにやるだけ。速ければ(レッドブルに)上がるか(アルファタウリに)ステイするかしかないですからね」

 肝心のマシン性能はどうか。

 イギリスGPで投入したフロアをはじめとしたアップデートは、想定どおり機能していたとはいえ、ライバルたちと比べて十分な競争力があるとは言いがたかった。しかし、アルファタウリは今回のハンガリーGPにも新型ウイングを投入し、マシンの修正とさらなる性能アップを図る。

「マシンは(イギリスGPで)大きく変わっていましたし、数字上では期待どおりの効果は上がっていると思いますが、ドライバーとしてはマシンのフィーリングが大きく変わったようには感じませんでした。

 データ上ではダウンフォース量など間違いなく進歩はしているんですけど、他チームのほうが僕たちよりも大きく前進したことで、僕たちの進歩がなかったように見えたのだと思います。今回はフロントウイングとリアウイングのアップデートが入るので、それがきちんと機能することを願っています」

 リカルドの再起に向けた挑戦は、同時に角田裕毅がその実力を示すための試金石となる。ハンガロリンクでリカルドと角田がどんな走りを見せるのか、非常に楽しみだ。

著者プロフィール

  • 米家峰起

    米家峰起 (よねや・みねおき)

    F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。

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