角田裕毅の得意技を可能にするアップデートに期待 シルバーストンの攻略法は?

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by BOOZY

 絶望的なオーストリアGPから中3日で、角田裕毅は「F1の聖地」と謳われるシルバーストンへとやってきた。

「今年ここまでのワーストレースだったかもしれません。ターン4で飛び出したせいで、少しフロアにダメージがありました。でも、いずれにしてもポイントを獲得できるようなペースはなかったので、1周目から少しでもポジションを上げようとアグレッシブに攻めたことに後悔はありません」

 空力効率の悪いAT04では、高速コーナーを速く走るためにダウンフォースを増やそうとすればドラッグ(空気抵抗)が増え、ストレートでスピードが伸びず勝負できなくなる。

 レッドブルリンクで苦しんだということは、同じように空力効率のよさが求められるシルバーストンでも苦戦を強いられることは間違いない。

角田裕毅にとってシルバーストンはホーム角田裕毅にとってシルバーストンはホームこの記事に関連する写真を見る

【新型フロア投入の効果は?】

 角田は語る。

「ほとんどが高速コーナーのシルバーストンで求められるマシンというのはオーストリアとかなり似ていて、ドラッグが少なくてダウンフォースが多いことです。オーストリアではすべてが足りていませんでした。

 ドラッグが大きすぎてストレートラインスピードがかなりプアでしたし、それと同時にダウンフォースも十分ではないですし、マシン自体のドラッグを低減する必要がありますし、それと同時にダウンフォースを増やす必要もあります(苦笑)。足りないのはすべてですね」

 しかし、今週末のイギリスGPには新型フロアが投入される。これがAT04の問題を改善してくれるだろうと、角田は期待を寄せている。

「今週末は大きなアップグレードを投入するので、そこ(空力効率の問題)は楽観視していますし、前進できると思っています。今回のアップグレードはダウンフォースを増やすというだけでなく、これまでとは少し違ったアプローチを採ったものですし、データ上ではかなりよさそうなので、実際にコース上で試すのを楽しみにしています」

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プロフィール

  • 米家峰起

    米家峰起 (よねや・みねおき)

    F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。

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