MotoGP開幕戦「欧州vs日本」の格差は歴然...ホンダのポテンシャルは6度王者のマルケスが無理して転倒するほど (4ページ目)

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira
  • photo by Nishimura Akira, ©Ducati, ©Michelin

【ホンダ移籍の河内効果は?】

 また、ダブルロングラップペナルティが科されたマルケスはというと、転倒で負傷した右手を手術し、次戦アルゼンチンGPを欠場することが月曜朝にチームから発表された。

 開幕戦は、プレシーズンから充分に予想されていたドゥカティやアプリリアの欧州勢と日本メーカーの戦闘力の差がおしなべて顕在化したレース、といえるだろう。

 ちなみに、昨年限りでMotoGPを撤退したスズキの技術監督だった河内健がホンダへ移籍してテクニカルマネージャーに就任したことは世界的に大きな注目を集めたが、走行が始まる前の木曜に河内はこんなことを述べている。

「僕が入ったからこのバイクの何かが劇的に変わる、なんてことはなくて、ホンダの皆さんが一所懸命作ってきたバイクを、今、皆と一緒にどうしようかと考え始めたところです。だから、それが形になっていくのはもっと先のことだと思います。シーズン中に改善を続けて、終盤戦にはしっかりトップ争いをできるようにしたい、と考えています」

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