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角田裕毅、F1第2戦に自信あり。「目をつむってでも走れるサーキット」 (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by BOOZY

 アタックの直前に前走車とのギャップを作るためスローダウンしなければならず、その際にステアリング上に表示されないタイヤ表面の温度が下がっていたことに気づかなかった。また、2回目のアタックに向けてセットアップ変更を施したにもかかわらず、ドライビングも変えてしまいそれが裏目に出た。

 この"失敗"をしたことで角田は多くを学び、レースエンジニアとの間で「次からはこうしよう」という相互理解が深まった。この学習スタンスこそが、角田の急激な成長の理由だ。

 そして1周目の攻防についても、完走最優先で安全にいったバーレーンGPの"失敗"から学び、今週末のイモラでは果敢に攻めていくと豪語する。

「開幕戦は何よりも完走して経験値を高めたかったので気をつけすぎたんですけど、周りがどういう動きをするのかも理解できたので、今回のイモラではもっとアグレッシブに行ってポジションを上げられるようなスタートをしたいなと思います」

 昨年10月にF1初テストを行なって以来、イモラでは幾度も走行を重ねてきた。

 アルファタウリのファクトリーがあるファエンツァからわずか12kmほどの距離に位置するイモラは、まさに角田にとって庭のような場所だ。ほかのドライバーたちも走行経験がほとんどないだけに、ルーキーとしての不利は少なく、むしろ走り込んでいるアドバンテージさえある。

「イモラはオフの間に相当走り込んでいて、もう目をつむってでも走れるサーキット。テストで培った経験値を最大限に生かしていい結果を手にしたいと思っていますし、もちろんバーレーン以上の結果を望んでいます。とくに今回は予選でQ3に進みたいですね」

 2018年のタッグ結成以来、アルファタウリとの間に並々ならぬ関係値を築いているホンダも、「ホームレースとして非常に気合いを入れてモチベーション高く臨んでいます」と田辺豊治テクニカルディレクターは語る。

 バーレーンGPでは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得。決勝ではルイス・ハミルトンと熾烈な優勝争いを繰り広げた。

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