角田裕毅、速さは本物。スーパールーキーの真骨頂は次戦のお楽しみ (5ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by BOOZY

 ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターも戦いを終えて、やれるだけのことはやったという思いでいた。

「できることはやったし、その都度の判断も最適なものだったと思っています。しかし、敵にやられてしまった。何か失敗をやらかしてしまって悔いが残るわけではないですが、結果に表われなかったということはまだ何かが足りないんだろうと思います。

 100%満足か、100%悔いがないか、と言われたらそうじゃないよね、という気持ちでいます。勝利を逃したのは非常に残念ですし、レース展開上も悔しいところはあったんですが、その一方で今年の開幕戦で終始トップ争いを展開するパフォーマンスを見せられたのは非常にポジティブに捉えています」

 レッドブル・ホンダと角田裕毅、それぞれの2021年の戦いが始まった。そしてこれは、まだ始まりでしかない。この先に明るい未来が待っていることを示してくれた、開幕戦バーレーンGPだった。

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