レッドブル・ホンダとメルセデスの差。4つの「まだ」を減らせるか (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by Boozy

 予選では風向きが変わったことで、マシン挙動は定まらなかった。だが、Q1からQ3への最後の調整で最適なマシンバランスを見つけ出すことに成功する。それがフェルスタッペン自身「滅多にこんなことは言わないけど、キャリアベストの予選のひとつ」という最後のアタックにつながった。

「フリー走行3回目から予選にかけて風向きが変わったことで、僕らは最適なマシンバランスを見つけ出せず、マシンも少しオーバーステアだったからコーナーのエントリースピードを維持することに苦労していた。いくつかのコーナーでは、リアのグリップが全然感じられない状態だった。

 ただ、それを一歩一歩改善していった結果、Q3の1回目のランで少しよくなって、Q3の2回目のランに向けてさらに変更を加えたら、グリップ感が上がった。このサーキットはコーナーのエントリーでのグリップ感が重要なので、とても満足のいく走りができるようになったんだ。

 本当にすばらしいラップだったよ。ポールポジションではないけど、ここでフロントローを獲れるなんてまったく想像もしていなかったからね」

 さらにフェルスタッペンは、Q2をミディアムタイヤでアタックするリスキーな戦略を取りながら通過を決め、決勝をそのミディアムでスタートして戦略の幅を持たせることに成功した。ハミルトンが赤旗に阻まれてミディアムでタイムを出せず、ソフトタイヤでのスタートを強いられることになったのとは対照的だった。

 決勝のスタートでフェルスタッペンはメルセデスAMG勢の前に出ることができず、3番手に後退。だが、ソフトタイヤのハミルトンが早々にピットインを余儀なくされ、10秒ペナルティを消化したことで2番手を回復すると、その後は10周のタイヤ差があるハミルトンを寄せつけることなく、2位のままレースを終えた。

「ミディアムタイヤではマシンバランスがあまりよくなくて、Q1やQ2のようにコーナーの入口でプッシュできなかった。そのせいでメルセデスAMG勢についていくことができなかったので、できるだけタイムロスしないように走るしかなかった。

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