長島哲太、Moto2初優勝。最終ラップ、亡き友・富沢祥也を想った (3ページ目)

  • 西村章●取材・文・撮影 text & photo by Nishimura Akira

 テキサスのレースが中止になった場合、機材搬送等の関係から、その次に開催されるアルゼンチンGPも見送られる可能性がある。そうなると、レースは4月末にイベリア半島南端のヘレスで行なわれるスペインGPまで空白となる可能性もある。

 一方、イタリアでは感染がさらに広がっており、今後、地続きの欧州各国でどのような広がりを見せるのかも、予測のしようがない。レース開催は、刻々と変化する状況に即応しながら、イベント開催の可否を臨機応変に判断していかざると得ない、というのが現在の実情だろう。

 このように不安定な状態でも、金曜にMoto2とMoto3両クラスの走行が始まると、サーキットにはぴしりと張り詰めた緊張感が漂いはじめた。流動的な今後のレーススケジュールはともかく、選手とチーム関係者は今、この時の開幕戦で最高の結果を掴むために、目の前の課題に全力で取り組み、日曜のレースで最高の結果を目指すという、いつもどおりの作業に集中する。

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