インディカーは終盤戦。佐藤琢磨に
逆転総合優勝のチャンスは? (4ページ目)
パワーは38歳で壁にぶつかっているが、佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は42歳になった今、速さと強さを兼ね備えたドライバーとなっている。トロントでの予選は10位と今ひとつだったものの、レースでは5番手まで大きくポジションアップした。ところがレース終盤に突然のマシントラブルに見舞われ、リタイアが彼以外にいなかったことから、最下位の22位に終わった。
シーズンが終盤に入ってからのこのリザルトは、正直言ってかなり厳しい。ポイントスタンディングは6番手をキープできたが、トップとのポイント差は133点に広がった。それでも、次戦アイオワは去年、琢磨が優勝争いをしたコース。続くミッドオハイオも好きなコースで、さらにはPP獲得の実績もあるポコノ、アイオワと似たショートトラックのゲイトウェイ、昨年優勝しているポートランドと、相性のいいコースが続く。
最終戦はほとんどのドライバーがインディカーでレースを戦ったことがないラグナ・セカ。しかもそこでのレースはダブルポイントになる。まだ琢磨にも逆転タイトルの可能性は残されている。それを可能にするためには、できるだけ早いうちにシーズン2勝目を挙げる必要がある。
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