2019.07.26

レッドブル・ホンダへの期待高まる。
再びフェラーリを速さで凌駕するか

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 依然として強烈な熱波に包まれているドイツは、気温が40度にも達しようかという暑さ。直射日光の当たる日なたでは、ゆうに60度を超える路面温度となっている。

 その暑さについて、マックス・フェルスタッペンは冗談交じりにこう言った。

「チームのみんなも1kgは痩せるだろうね(笑)。そうすればピットストップも速くなって、今回は1.8秒が記録できるかもしれない」

イギリスGPでフェラーリを上回る速さを見せたホンダのパワーユニット 前回のイギリスGPでは、レッドブル・ホンダが史上最速記録となる1.9秒のタイヤ交換を成し遂げたことが話題になった。

 しかし、それ以上に注目すべきは、パワーサーキットのシルバーストンでフェラーリを凌駕する速さを見せたということだった。

 パワーサーキットで善戦を見せ、高温の状況下ではメルセデスAMGがパワーダウンを強いられることを考えれば、今週末のホッケンハイムはかなり期待が持てると言える。メルセデスAMGは冷却系に改良を加えたとはいえ、一部で報じられていたような新型シャシーを用意して冷却レイアウトを完全刷新することはできておらず、40度ともなればオーストリアGPに続いて出力低下は避けられない。

 ただし、ホンダのパワーユニットも、暑さでパワーダウンしないわけではない。実際、カナダGPでもオーストリアGPでも、前走車のすぐ後方で走り続けたフェルスタッペン以外のマシンは、吸気温度の上昇からパワーユニットを守るためセーフモードに入ったりしていた。

「正直なところ、暑さが僕らにとってプラスに働くかどうかはわからないよ」(フェルスタッペン)

 気温40度というコンディションもギリギリの線だと、ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは語る。

「こういう(気温40度の)コンディションでは、目一杯クーリングするしかないと思っています。クルマの空力面(冷却面)のセットアップとパワーユニット側の各部の温度状況を見ながら運用しますが、セッティングできるほど余裕があるかというと、かなり厳しいかなというのが本当のところです」