2018.08.15

「F1を目指す女子高生」小山美姫が20歳に。
この2年の成長は?

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 今から2年前、F1を目指す女子高生がいたのを覚えているだろうか?

 彼女の名は小山美姫(こやま・みき)。カートで速さを見せ、ホンダ『S660』のCMで制服姿のままドライビングの腕前を披露して注目を集め、今やFIA F2に参戦している牧野任祐(まきの・ただすけ)や福住仁嶺(ふくずみ・にれい)らと同じフィールドでレースをしていた。

 20歳になった彼女は、今、どうしているのだろうか?

20歳になった小山美姫は現在、女性ドライバー最速のひとり 彼女は、今年もFIA F4で戦っていた。

 5月の第3戦・富士スピードウェイでは、7位フィニッシュで初ポイント獲得を果たした。そして8月4日・5日に行なわれた第7戦と第8戦でも2戦連続で9位入賞を果たし、予選・決勝ともに着実にトップ10で戦う力を身に着けてきていることを見せつけた。

「第7戦ではベストタイムがトップ5に入る速さがありましたが、予選のタイムを見てわかるとおり、ものすごく僅差なのでオーバーテイクするのが非常に難しく、ポジションを上げることができませんでした。6位にはなれたレースだったと思います。激しいバトルが繰り広げられるなかで、粘り強さはあったけど、攻める強さが足りなかったのが敗因だと思います」

 その反省を生かして、第8戦では攻めの走りができたという。結果は同じ9位だったが、長いストレートのある富士スピードウェイで抜かれても、抜き返す強さを見せた。

 間違いなく、小山は女性ドライバーとしてではなく、周りの上位勢と同じレーシングドライバーとして同じフィールドで戦っていた。

「レース展開を一番に考えながら、駆け引きでは一度も引かずに攻めました。自分のなかで駆け引きの迷いがなかったので、終わってからの後悔もありませんでした」

 30台以上が参戦する激戦区の2018年FIA F4選手権で、入賞圏で戦うのは決して容易なことではない。7位入賞は日本のFIA F4選手権はもちろん、世界中のF4でも女性ドライバーとしては過去最上位だ。