2018.05.12

レッドブル供給の布石か?
ホンダの新モーターホームが2倍の充実度

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 シーズン5戦目にしてF1の舞台はスペインへと移り、ヨーロッパラウンドへと突入する。各チームにとってはイギリスやヨーロッパに置く本拠地から近く、すべての機材がトランスポーターで陸送される。

箸を器用に使って食事をするブレンドン・ハートレイ そこで登場するのが、モーターホームだ。各チームがパドックに仮設の建造物を並べ、チームスタッフやゲストが集う憩いの場とする。昨今の経済状況を鑑みてどのチームも新たな投資はしていないが、それでも2階建てや3階建ては当たり前で、エアコン完備の室内にはドライバーたちのプライベートルームも用意され、ゲストには豪華な食事も振る舞われる。

 そんななかで、ホンダは2018年に新たなモーターホームを持ち込んできた。世界各地で戦うホンダのスタッフたちに憩いと日本の味を提供したいというホスピタリティ精神はこれまでと変わらないが、昨年紹介した従来型と比べて何が違うのか、その内部をご紹介しよう。

2台の2階建てトレーラーを組み合わせたホンダの新モーターホーム もともとホンダは今季2チーム供給を想定していたため、スタッフの増加に備えてより大きな空間を持つモーターホーム導入の必要に迫られていた。ザウバーやマクラーレンとの関係は白紙となってしまったが、その時点ですでに旧型は売却済みだったため、先々のことも考えてすでに準備を進めていた新型を2018年に投入することになったのだ。

 ホンダのモーターホーム運営を担当するデイブ・フリーマンはこう説明する。

「我々は2チーム供給に向けてモーターホームの拡大準備を進めていました。2台の2階建てトレーラーを組み合わせて2階部分に広い空間を作り、人数の増加に対応できるようにしたんです。結局、今年は1チームだけになってしまいましたが、先々のことを考えれば今投入したのもいい決断だったと思います」

 2台の2階建てトレーラーを並べ、中央から階段を上がって2階のダイニングエリアへ。食事用のテーブルとカウンターがズラリと並び、従来と比べると格段にゆったりとくつろぐことができるようになった。