最速美女ドライバー「愛ちゃん」は、マカオGPを目指してF3を戦う (5ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 その後も三浦は常にポイント圏内を争う位置でレースをするようになり、ライバルをはじめ関係者もいつのまにか「F3唯一の女性ドライバー」ではなく、「ポイント獲得争いに常に絡んでくるドライバー」という目で彼女を見るようになっていた。最終的に全20戦中で7回の入賞を果たしてランキング8位。堂々とした成績で2年目のシーズンを終えた。

「2017年はシーズンオフにやってきたことがしっかりと成績に結びついて、ちゃんと努力すれば結果につながることがわかりました。だから、2018年はもっとがんばらなきゃな!と思っています」

 そして2018年、三浦はこのシーズンを「最後の勝負」と位置づけている。今後の目標について、このように語ってくれた。

「いつまでも同じカテゴリーでダラダラやっていても仕方ないので、今年がF3に挑戦する最後の年のつもりで考えていて、次のステップアップにつながるシーズンにしたいなと思っています。最低でも表彰台には上がって、もちろん優勝も狙いたいし、年間ではランキング4位を目指したいです。

 そして、年末のマカオグランプリに出場したいし、スーパーフォーミュラのルーキーテストにも参加できるレベルまでいきたい。どんどんステップアップして、最終的にはF1を目指すくらいの気持ちでやっています」

 2018シーズンの全日本F3選手権は4月21日~22日に鈴鹿サーキットで開幕する。今年も有力な若手ドライバーがそろい、例年以上に激戦となることは必至だろう。そのなかで勝ち抜いていくためには、さらなる努力が必要となるのは間違いない。

 ただ、これまで培ってきた経験が、彼女の自信につながっていることも確かだ。三浦愛にとって勝負のシーズンが、いよいよ幕を開ける。

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