2018.04.19

あのF1レジェンドの孫が日本のレース参戦。
最速DNAは炸裂するか

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 過去2年、ストフェル・バンドーン(現マクラーレン)にピエール・ガスリー(現トロロッソ)と、F1ドライバーが輩出している全日本スーパーフォーミュラ選手権。そして2018シーズンも気になる若い外国人ドライバーが日本にやってきた。それがブラジル出身の21歳、ピエトロ・フィッティパルディだ。

偉大なレーサーを祖父に持つ21歳のピエトロ・フィッティパルディ 彼の祖父は1970年代に2度のF1ワールドチャンピオンに輝いた「ブラジルの英雄」エマーソン・フィッティパルディ。また、F1やアメリカのCARTシリーズで活躍したクリスチャン・フィッティパルディを叔父に持つなど、ピエトロは『レース一家』のなかで育った。

 もちろん、ピエトロ自身も将来はF1へのステップアップを考えている。このシーズンオフの間もWEC(世界耐久選手権)、フォーミュラE、そしてインディカーなど、さまざまなトップカテゴリーのマシンをテストドライブ。3月12日~13日に鈴鹿サーキットで行なわれたスーパーフォーミュラの公式テストにも参加し、そこでの走りが評価されてレギュラー参戦のチャンスを掴んだ。

「スーパーフォーミュラに参戦できることになって、とてもうれしいよ。この機会を与えてくれたチーム・ルマンに感謝している。

(公式テスト参加のため)サーキットに来る前に祖父に電話をしたら、細かな状況をいろいろ聞いてきて、すごく気にかけてもらっているなと感じた。その他にも叔父のクリスチャンだったり、身内にレーシングドライバーとして活躍した人が多いことには、すごく恵まれているなと感じるよ」

 フィッティパルディ家の一員として、ピエトロは自身の現状をこう語る。

「ただ、僕はルーキーだし、まだ経験も少ない。もちろん、一刻も早く勝ちたいという思いはあるけど、まずはいろいろと勉強しなければいけないなと思っている。

 それに、今年のスーパーフォーミュラはレース中にソフトとミディアムという異なる種類のタイヤを履き分けなければならない。すでにスタート練習やピットストップ練習も行なっているよ。開幕戦まで走行できる時間は限られているけど、できるかぎりの準備をしてシーズンに臨みたいね」