2018.04.21

最速美女ドライバー「愛ちゃん」は、
マカオGPを目指してF3を戦う

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 日本には卓球の福原愛やゴルフの宮里藍など、「アイちゃん」の愛称で親しまれている女性アスリートが多い。実はモータースポーツにも、トップカテゴリーを目指して奮闘している「アイちゃん」がいる。全日本F3選手権に参戦する28歳の女性ドライバー、三浦愛だ。

F3マシンを駆る三浦愛はサーキットの人気者 普段は可愛らしい笑顔で誰にでも気さくに接する性格なため、サーキットではいつも大人気。ファンサービスの時間では彼女のサインをもらおうと、毎回長蛇の列ができるほどだ。

 しかし、一度ヘルメットをかぶってマシンに乗り込むと、その表情は一変する。特にここ最近はドライビング面でも成長が著しく、昨年はプロレーシングドライバーの登竜門であるF3のカテゴリーで日本人女性として最高位タイとなる4位を獲得。国内モータースポーツ界において、日に日に注目度が増しているドライバーのひとりだ。

 三浦がモータースポーツに出会ったのは幼少のころ。もともと父親が趣味でレースをやっており、その影響で彼女の兄もレーシングカートを始めていた。そのため、毎週末は家族そろってカート場に出かける日々を過ごし、徐々に「自分も乗ってみたい」と思うようになったという。

「最初は乗るつもりはなかったんですけど、速い人の走りを見て興味を持つようになり、自分から『乗りたい!』って言ったのが始まりでした。それが12歳のころでしたね」

 彼女が国内モータースポーツ界で最初に注目されたのは2009年。鈴鹿サーキットで毎年夏に開催される『ソーラーカーレース鈴鹿』だった。車両に太陽電池パネルを搭載し、太陽光から充電したエネルギーで走る電気自動車の耐久レースで、三浦は当時在学中だった大阪産業大学のチームから参戦して見事優勝。さらに翌年も、同大会で連覇を成し遂げた。

 そこでの活躍が三浦に”新たなキッカケ”を与えることとなる。大阪産業大学でソーラーカーの担当をしていた先生から、国内有数のクラッチメーカー「EXEDY(エクセディ)」を紹介されたのだ。