F1ホンダ、無残なレースに。「信頼性が最優先」とは何だったのか? (5ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

開幕戦の恒例行事。参戦ドライバー全員の集合写真開幕戦の恒例行事。参戦ドライバー全員の集合写真 もっと暑いコンディションや寒いコンディションでは、違った結果になるかもしれない。僕らは低速セクションで速いこともわかっているし、正確な勢力図を判断するのは他のサーキットでのレースを待つべきだと思う。間違いなく、戦えるポテンシャルはあるよ」

 そう語るガスリーは、決勝でのマシンのポテンシャルに結果以上のものを感じ取ったようだった。ハートレイも「チームはこれから4月に大きなアップデートを投入する計画になっているし、次のレースを楽しみにしているよ」と、さらなる飛躍に期待を寄せる。

 しかし、ハースやルノーにはやや差をつけられていて、このままではポイント圏内には手が届かない。

 そしてなにより、信頼性を最優先に据えてコンサバティブに臨んだはずの開幕戦で起きてしまったこの事態に、ホンダは改めて気を引き締め直さなければならない。この事態に悔しさを感じているのか? 危機感を持っているのか?

 開幕戦で目指していた「第一歩」すら踏み出すことができなかったトロロッソ・ホンダの真価が問われるのは、ここからだろう。

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