F1ホンダ、無残なレースに。
「信頼性が最優先」とは何だったのか?

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 ただし、交換が許されないコンポーネント本体のトラブルならば深刻だが、シャフトなどの消耗部品・メンテナンス部品は交換が許されており、どのメーカーも1レース週末ごとに交換するのが通例だ。壊れたのがこうした消耗部品だったとしたら、700km走るはずのものが482kmで壊れたことになり、たとえば金曜の夜に新品に交換するなどメンテナンス周期を変えることで対処は可能となる。

 いずれにしても、一度トラブルに見舞われたコンポーネントは金曜フリー走行用に回し、予選・決勝で使うことはないはずだ。つまり、次戦バーレーンGPではMGU-Hと、それと一体化しているTC(ターボチャージャー)の2基目投入は避けられないだろう。もちろん、MGU-H本体のメンテナンス不可の箇所が物理的に壊れていれば、自動的に新品投入を余儀なくされる。

「パフォーマンス的にもマシンパッケージとして期待値を下回ってしまった部分がありますし、パワーユニットとしても絶対的にトップとは差があるという位置づけですから、開発をがんばらなければいけません。

 それに加えて、信頼性を上げてパフォーマンスもできるかぎり上げて開幕戦に臨み、まずは2台揃って完走というのを目標にしてきましたから、正直言って非常に残念な結果です。結果がすべてですから、全部見直して早急に原因を突き詰めたいと思います」(田辺テクニカルディレクター)

 結果以外の部分に目を向ければ、トロロッソ・ホンダに中団グループのなかで対等に戦える力があることはわかる。

「ハースとルノーはあそこまで速いと思っていなかったけど、フォースインディアやウイリアムズとは戦える。まだ開幕戦が終わっただけで、このサーキットでこのコンディションでの勢力図がこうだった、というだけのことだ。

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