日本人F1ドライバー候補は2人。鈴鹿でトロロッソをドライブなるか (5ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 福住は昨年下位のアーデン・インターナショナル(イギリス)と契約を済ませている。アーデンはレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表が共同経営者を務めるチームだけに、今年はレッドブル・レーシング本体からの支援を取りつけてチーム体制強化を進めているという。

 さらに福住はスーパーフォーミュラにも並行して参戦し、全7戦のうち日程が重ならない4戦でスーパーライセンスポイントの上積みを狙うことも視野に入れている。それならば、FIA F2がランキング5位でスーパーフォーミュラ8位、F2ランク6位でスーパーフォーミュラ2位でも条件をクリアする。

 レッドブル側も2006年の設立からトロロッソで自社育成ドライバーをずっと起用し続けてきたが、F1に見合った実力のあるドライバーであればレッドブル外からの起用もまったく問題ないとの姿勢を示しているという。すでに福住はレッドブルとアスリート契約を結び、ヘルメットにレッドブルのロゴをつけてレッドブルカラーのマシンでレースを戦う。

 また、FIA F2にフル参戦するドライバーは、F1の金曜フリー走行に出走する権利を得ることも可能だ。そのため、シーズン前半戦の展開によっては福住か牧野がF1の公式セッションFP-1でトロロッソをドライブするチャンスも巡ってくるかもしれない。鈴鹿の金曜日に日本人ドライバーがトロロッソ・ホンダをドライブすれば、ファンとしては2019年に向けた大きな追い風となる。

 まさに、あとはドライバーたちの腕と結果次第。日本人F1ドライバー復活の瞬間は刻一刻と近づいいてきている。

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